一人暮らしの報告

knit-cap


今日は診察日だった。
だが、わたしはとくに、H先生に話すことが何もなかった。

「何もないです。4連続で落し物をして、ちょっと上の空なのかなって感じですけど」
「家には帰った?」
「帰ってないです」
「ほんま? おかーちゃーんって言うて、枕に涙してるんちゃうの」
「しませんよ! それは絶対ないです」

わたしは、H先生はいつも間違ったことは言わないのに、今回は全然外しているので意外だった。
わたしはむしろ逆に、父が亡くなって以来、「淋しくなった」とすり寄ってくる母が、未来の要介護モンスターのように思えて気味悪いのだ。
これは、読み間違いにも程がある・・・。

帰宅してから、どうもこの件につき、あたまがムズムズするので、もう一度考えを整理した。
そして、H先生の言ったことには、やっぱり裏があると気づいた。
つまり、先生が聞きたかったのは、「一人暮らしが継続できているか」ということだけで、あとはオマケなのである。
ストレートに「一人暮らしはちゃんとできてますか」ではなく、「家に帰ってますか」と逆から尋ねるのは、もしかしたら患者の口から真実を語らせるためかもしれない。

わたしは、H先生は恐ろしい天才脳で、人のあたまが全部見えているので、下手な隠しごとをしたら恥をかくだけだと思って、なにもかも正直に話している。
だけど、人によっては「障害2級を取るために、幻聴があるって嘘言うてるねん」と話す人もいる。
思うに、あれはバレているだろうな・・・。
だからといって、「この患者は嘘をつくから年金審査に落としてやる」にはならず、「しゃーないなー、それでほんとうのところはっと」と、サラサラと診断書を書くんだろう。

わたしは、いまは軽躁っぽいけどいい体調で、このまま一人暮らしができそうな気がするけど、過度に信じるのもよくないんだよね。
過去に何度も、治ったような気がして、バイトしたり遊んだりして、そのまま入院ということが何度もあった。
そのたびに、しんどい、やっぱり駄目だ、一生このままなんて辛すぎる、と絶望に陥るから、言われるように気分障害の人は、波を立てずにおとなしく生きているのがいいと思う。
いまの方針は、不安定になっている母には極力近づかず、わたしはわたしの生活を確立することである。
一日一日刻んでいけば、そう遠くない時期に、軌道に乗ってくるんじゃないかと思っている。

プロフィール

由巳ゆみ.

Author:由巳ゆみ.

2000年うつ病と診断される。
2010年躁うつ病と診断される。
現在は精神障害者として一人闘病生活を送っている。
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