一家に舞い降りた不幸

house

昨日は、一週間ぶりくらいに、買い物のあとで散歩した。
寒波がずっと来ていたけど、この日はとても暖かかった。
いつもながら、散歩コースの住宅街には、誰も人がいない・・・。

あー気持ちがいいな、と思いながらも、わたしは1年ちょっと前からの上の空が治っていなくて、帰宅してから考えると、散歩の途中の風景を覚えていなかった。
危ないんじゃないのか・・・、なにを思索していたのだろう。

その後、明日の夕食の鶏のから揚げのことを考えて、それから麦茶を冷蔵庫から取り出し、コップに注いでちびちび飲んだ。
部屋が渇いているのもあるけど、こういう飲み方は、酒飲みをしていた頃の癖かもしれないな。

それから、ジャズを聴きながら、自分の痛ましい半生について考えた。
双極性障害、解離性障害、発狂、狂人に化けてしまった自分、離れていった人々、孤独。
このことで、両親はもう、「親として面倒はみるけど、できたらもうどこかへ行ってほしい」くらいのことは考えたはずだ。
いつか、入院したとたん境界型パーソナリティ障害の人とケンカして、退院の意向を伝えたとき、母は悲鳴に近い声で「もう退院するの? やめてよ!!」とわたしに迫った。
そのとき、わたしは正気じゃなかったので、そんな声に耳を傾けなかったが、それを思い出すと胸が痛む。
わたしが思うのは、「ごめんなさい」では決してなく、「こんなの不幸以外の何物でもない」である。

要するに、「家族のなかにキチガイが出た」という話なのである。
だから、キチガイでも家族でも、誰が悪いんでもないのだ。
昔なら、キチガイは座敷牢に閉じ込めておくのだが、現代では、家族ともども座敷牢で荒れ果てる。
本人は脳が破裂しそうな苦しみのあまり暴れ、家族はその暴言・暴力にへとへとになり、かつての平和な一家は無惨に崩れ去るのだ。
これが、不幸でなくてなんなんだと思う。

そんなことを考えながら、夜はピョンチャン・オリンピックの開会式を少しだけ観た。
あーキレイだな・・・、とか思うんだけど、やっぱりどっか上の空なんだよね。
ふと、わたしはもう、先に進みたくないのかな・・・、と思う。
赤ちゃん返りのあと、母によると「ちょっと幼くなった」そうだし、もしかしたらある年齢以降に進むのはやめて、自分を守っているのかな。
わたしもかつては、健康なアスリートだったんだけど、そういう時期の自分から出たくないのかもね。

プロフィール

由巳ゆみ.

Author:由巳ゆみ.

2000年うつ病、解離性障害と診断される。
2010年うつ病から躁うつ病と診断名が変わる。
現在は精神障害者として一人闘病生活を送っている。
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