体重計に乗る

taijukei

今日は診察日だった。
特筆すべきことがないので、「変わりありません」と言っておく。

「一日、なにやってんの?」
「BSを見たり、スマホニュースを見たり」
「ちゃんと食べてる? どんなもん食べてんの?」
「朝はアイスクリームで、昼はトーストと牛乳と野菜ジュースで、夕方はふつうに和食です」
「和食ってどんなやつ?」
「昨日はチキンの焼いたやつにほうれん草のお浸しで、その前はほっけで、その前はサンマで・・・」
「魚、好きなん?」←話を変えた。
「いえ! 安いのを」

来るだろうなーと思っていたが、自立したばっかの精神障害者の日常生活調査である。
わたしは、オマケに「食費、月2万円ですよ! この数字がどれだけすごいかわかりますか?!」と言い添えた。
これにはさすがのH主治医も、独り者の家計を知らなかったらしく、一瞬考えてから「ちゃんとつけてんの?」と言った。
「つけてますよ。先月は1万8千円です」
「体重は? 40kg切ってるやろ」
「えー? そうですか? 体重計ないので量ってないんです」

そう言うと、「体重を量りましょう」とHドクターは言い、看護師さんを呼んで、わたしは別室に連れて行かれた。
看護師さんはまえからわたしを、食べていないと認定しているので、「43kg。でも服があるから42kgやね」と言った。
それから、懇々と「ちゃんと食べないと拒食症になるよ」などと、説教された。
拒食症はまえになったことがあるので知っているけど、確かに知らないうちに食べなくなっているんだよね。
でもいまは、規則的に食べているから大丈夫だと思うんだけど。

帰宅してから、ほっと息をつくと、拒食症の話をされたせいなのか、いつにも増して食欲がなかった。
じつはほんとうに、最近、朝と昼はほとんど無理矢理食べているんだよね。
家にいるときは全然ストレスがかかっていないと思っているんだけど、やっぱりなんかあるのかな。
わたしのストレスは、本人がまったく自覚していないのに、いろんな場所に出るのだ。

いつもわたしは、障害年金2級に通る条件を考えてしまうのだが、「自分で食事・栄養を管理できるか」という項目もある。
わたしは、「そんなのできるよ~」と思っているが、客観的に指摘されると、やっぱりできていないのかもしれないな。
去年の秋、ダイエットをやり過ぎて、気がついたらなにも食べられなくなっていたときも、両親がいなかったらヤバかった。
一人になってしまうと、気がつかないっていうのがいちばん怖い。
だからやっぱり、ごはんは無理してでも食べなきゃなと、再度自分に言い聞かせるのだ。

プロフィール

由巳ゆみ.

Author:由巳ゆみ.

2000年うつ病と診断される。
2010年躁うつ病と診断される。
現在は精神障害者として一人闘病生活を送っている。
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