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二つの顔をもつ彼女

kamen2

「そうか、わたしって、解離性障害・ヒステリーだったのか・・・」
昨日考えていて、すると当時付き合っていた恋人Sは、このことをどう見ていたんだろうと思った。
母は、わたしをデートに送りだすとき、「こんなひどい有様の娘を、いつも連れていってくださって、ありがとうございます」とSに言っていたらしく、「Sさん、よう連れ出してくれたわ」と、いまでも彼に感謝している。
しかしあの頃、もしわたしがヒステリーのために、親の前でだけ、悲惨なヨロヨロの知的障害者を演じていたとしたら?

もしかしたら、こういう光景が繰り広げられていたのかもしれない。
Sがまず、実家から初めて、わたしを連れ出そうとしたとき、実家から出てくるわたしが、いつもとまったく違う人間なので仰天する。
しかし、車の中に入ると、ケロッともとのわたしに戻ったので、「なんやこれは?」とあたまにハテナマークを飛ばしながら、デートを終える。
しかし、次のときも、家から出てきたときのわたしは別人で、怪しく見ていると、またもや車の中でケロリと豹変する。
「なんやこれは??」彼は、デート中もわたしを観察するが、おかしいところはどこにもない。
3回目、予想していた通り、やっぱりわたしが知的障害者でヨロヨロ歩く、見るも無残な恰好になっている。
「たぶん、次に起こることはわかってるんやけどな・・・」とSがわたしを見守っていると、またしても車に乗りこんた瞬間、ケロリと何食わぬ顔でシートベルトを締めているわたしがいる。
その瞬間、彼は「心の病気や!」とピンと来る。
「たぶん、家のなかになにかあるんや」

でも、どうやら親と関係があるようだから、彼から親へは言い出せない。
「いつも、こんな姿の娘を連れて行ってくださってすみません」と言われたら、ニコニコしているしかない。
しかしその後、数ヶ月間で悲惨な容貌は消失したので、彼が安心して一緒に歩いていると、ひどい歩き方をしている精神障害者を見つけたわたしが、「あれすごいね」と言う。
そこで彼は、「あんたの方がすごかったで」と、こっそり祝福も込めて意味深に笑う。
実際にこのシーン、あったんだよね。
なんか、符号が合うな・・・。
Sからすれば、「違う、そうじゃなーい!」というところがあるかもしれないが、仮説としては成り立つ。

どっちにしても、Sは「治ってよかった」と思ってくれたんじゃないかと思う。
わたしに何が起こっていたのかは、たぶん100%わかっていないものの。
「あれっていったい、何やったんかな?」「ただのうつ病じゃないことは確かや」
ってところかもしれない。

なんかわたしって、あちこちややこしい症状を出して、両親を始め、たくさんの人に迷惑をかけたんだな。
とはいえ、人の心を、自分で制御できるなんて考えは、おこがましいと思うんだよね。
解離性障害・ヒステリーは、自分が壊れないために勝手に出るんだし、ほかの心の病気でも、どういうメカニズムでそういうことが起こるのかわからない。
周りの人にはお騒がせするんだけど、あれもこれも、自分が生きるために自動的に脳がやるんだね。
あんまりそんなもののお世話になりたくないけど、それに頼って、わたしはとりあえず生きながらを得たんだと思うと、ありがとうっていう気もするな。
 
由巳ゆみ.
Posted by由巳ゆみ.

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