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LIFE,LOVE&PAIN

双極性障害・解離性障害をもつ女性の日記。人生っていろいろあるよね。

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2017-10-12 (Thu)  08:57

緑色のものを吐く

toire

昨夜夕食時に、末期ガンの父がトイレに入り、ゲーゲーと吐き始めた。
わたしと母は、しばらく様子を見ていたものの、やがて母が「背中叩こうか?」とトイレに向かって言った。

「叩いてくれ」と父が言う。
母は水を流しながらトントンとやっていたが、なかなか収まりそうもない。
「ここまでひどいのは初めてや・・・」とわたしは思いながら、手伝うこともないので、そのままサンマを食べていた。
まえにも一度、いきなり大量の水を吐いたらしいが、そのときわたしは、マンションにいて様子を知らなかった。

一通り、落ち着いたところで「大丈夫?」と声をかける。
「ムカムカしてたん?」
「もう朝からずっとじゃ(大分弁)」
「・・・」
「胃から下へ、食べ物が下りていかんのじゃ」
「胃が蠕動運動してないのかな。でも、胃壁から栄養を吸収するから、胃にものを入れるのは無意味じゃないよ」
わたしは、平静な顔でもガッカリしているんだろうなと思って言った。
母は、心配そうに黙っていた。

父が2階の自室へ消えてから、母とわたしは向かい合って、「お父さん、ひどくなったらどうしよう」という話をした。
「吐いたもの、緑色してたわ」
「脳腫瘍の人、緑色を吐くって聞いたことあるよ」
「そうなん? やっぱ同じガンやから・・・。困ったなあ、どうしよう」
わたしもいよいよ、闘病が佳境に入ってくるのかなと思って、ちょっと目がくらんだ。
想像できない。だんだん弱っていく父の姿を見るのは、辛いだろうな。

「正月までもつかどうか・・・」と母が言ったとき、関係ないけど、わたしは「そういえば、年末・正月に亡くなる人って多いよな」と思った。
これってもしかして、みんなが「せめて正月までは」という感じで、気力で生きるからじゃないだろうか。
気力で、生き延びれることってあるのかな・・・、あるかもしれない。
年老いた父を、少しでも長生きさせようなんて思っていないけれど、たとえば「これがあるから生きたい」というものがあれば、寿命を長くすることが可能かもしれないな。

いまの父は、「楽に死ねればそれでいい」という考えである。
いまからすでに、モルヒネの湿布を使うことを積極的に考えている。
いよいよ最期か・・・、って思うとき、人間はどんな心境になるんだろうな。

とはいえ、闘病はまだまだ続くのである。
この数か月間、父が辛いのは当たり前だが、わたしも頑張らなくちゃな。
自分のことでへこたれている場合じゃないんだよね、ほんとう言うと。

最終更新日 : 2017-10-12

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