LIFE,LOVE&PAIN

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
0

造り手とファンとの乖離

typewriter

朝、起きるときにものすごくしんどいので、もしかしたら低血糖なのかもしれないと思い、アイスクリームを2つ食べた。
そのときに、テレビに「ハルキスト」という言葉が出てきたので、「なんだそれ・・・」と言葉のセンスの悪さに、眉をひそめてしまったのである。

画面からいって、村上春樹がノーベル賞を受賞する瞬間を、みなさんで待機している感じだった。
母校の人たちならまだわかるんだけど、ハルキストやらが集まっているんなら気持ち悪い!
サッカーの試合じゃないんですよ。
みんなでワーッて喜んで、余韻に浸りたいのかな・・・、こういう人って、自分一人で喜べないという理由で、誰か志が同じ人と、騒ぎたいだけだろうと感じる。

当の村上春樹も、たぶんこういうのは嫌いなんじゃないかな?
「自分の本を読んでくれるのは嬉しいけど、こうして優勝の瞬間を心待ちにされるなんて、俺はサッカーチームじゃない」とか思っていそう。
ほかの作家さんたちも、だいたい同じなのでは・・・。
彼らは、人を見抜くのが仕事だから、わたしが言うようなことは、とっくにわかっているはずだ。
想像するに、みんなで賞を祝って、ワーイ! ってなっても、目の端で要らないものが入って、「ン? この人たち、ほんとに俺のために祝ってんの?」なんて、気にしてそう。
作品に対して神経質なのは、どの作家も同じだと思う。

それで思い出したのが、芥川賞芸人・ピースの又吉さんである。
この人は、芸人だという特別な理由で、みんなに騒がれてしまったが、本人的にはどうだったんだろう。
わたしは、ちょっと腹を立てていた部分もあったんじゃないかなと予想する。
「俺の書いた本、読んでくれて嬉しいけど、変な読み方をしたうえに、わかったような意見押しつけてくる奴がいて、たまに不愉快だな・・・」くらいな感じ。
作家って、おそらくみんな純粋に、「自分の本をみんなに読んでほしい」「感想が欲しい」だろうけど、物知り顔で批評してくるヤツって、とことんムカつくと思う。
有名人だけに、そういうのが多かったかもしれないな。

さて、ぼーっと考えていたら、もう一つ思い出してしまったのだが、これは作家でなくミュージシャンだ。
あの、小田和正さんである。
彼が言うには、コンサート時、「あれだけはやめて欲しい」というファン恒例の習わしがあって、それは「変な手拍子を打つこと」であった。
なんでも、「愛を止めないで」で途中でリズムが変わるときに、「パン・パパン」になるそうなのだが、これがミュージシャンとして嫌でたまらないそうである。
わたしだって、そのシーンで「パン・パパン」はひどいと思う・・・。
わたしなら、「俺の音楽、わかってない!」とまでは思わないが、「ああ・・・みんな、その程度なのね」くらいに脱力はするかな。
とにかく、作家だのミュージシャンだのが、ファンに対して「なんとなく、どっかな・・・」と思うところってあると思う。

まーそんな感じで、造り手とファンの間で、乖離が生じることって、しばしばあるんだろうな。
そう考えると、なにかに熱中しすぎて、それそのまんまが人生になるっていうのは、リスクだな。
アイドルなんか、まさにそうか。
わかっていて騙されているんだらともかく、本気で騙されている人は、やっぱり危ないな。

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する