LIFE,LOVE&PAIN

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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縁起でもない話

tenteki

末期ガンの父の具合が、いまいちよくない。
このところ、ずっと自室にこもって、寝ているらしいのだ。
食事は、朝:おかゆ、昼:果物ジュースとお菓子、夜:ほとんどなし、である。

「お父さん、めっきり痩せてきたわ・・・」と母が心配する。
「でも、お腹出てるやん」
「でも、アゴがげっそりして。しわだらけになってるし・・・」

ふだんわたしは、父の顔をじろじろ伺っているわけではないので、そうかなあと思った。
それにしても、この数週間で、どんどん状態が悪化しているのは間違いない。
わたしと母は、食卓をはさんで、じーっとなにかを考え込んでいた。
すると、母は突然言った。
「お葬式とか、どうするかなあ・・・」
えっ。なんですか、やぶからぼうに。
「×××でするんやろ?」
「そうやなあ・・・」

この人は、父が死にそうっていうときになると、いつも「困ったなあ・・・」と言うのだが、「困るもなにも、もう死ぬのは決まってるんやろ?」と諭すと、「葬式の手配とかが、大変で困る」と言うのだ。
もちろん、父の心配はしているのだが、極度の付き合い下手なので、親戚が大分から押し寄せてくるのが、しんどくてたまらないらしい。
それは、母に限ったことではない。
わたしだって、ほとんど会ったこともない親戚に、お酌して回るのなんか嫌だ。
わたしがお愛想を言うのはいいけど、わたしのことをネタにされるのは困る。
おじいさんたちが酒を飲みながら、独身女性を誉めるときは、「べっぴんじゃのお」あたりを使うと思うが、これをいい歳をした女が言われるとどうなるか。
「まあ、まさかとんでもない、オホホ」って言わなきゃいけないんだろうけど、わたしはこの謙遜が大嫌いなので、主義に従って、「ありがとうございます」になる。
そんで横で、母がドンって肘付きをくらわすんだろうな、仕方ない。

さて、葬式という縁起でもない話になってしまったが、昨日CTを撮った結果では、腹膜に散らばったガンが増えてはいるものの、その他はさして変わっていないということだった。
母とは、「もう早いんじゃないか・・・」と話していたが、それを聞いたら、もう少し大丈夫なのかもしれないな。
わたしとしては、11月末にあるグレンミラーオーケストラのコンサートに行けたらいいのになと思っている。
あと2ヶ月半か。もつといいよな。

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