FC2ブログ

LIFE,LOVE&PAIN

双極性障害・解離性障害をもつ女性の日記。人生っていろいろあるよね。

Top Page › 未分類 › 医療従事者への気づかい
2017-11-02 (Thu)  10:37

医療従事者への気づかい

tenteki

昨日は、大変だった。
昼前、末期ガンの父が、「お母さん!」と母を呼んだのだ。

「しんどうて、たまらん。救急車呼んでくれ」と言う。
わたしは、すぐに激鬱体験から、どうにもならない苦しさを思い出した。
誰か助けて状態だ。
なんとかしないときっと辛い、と思った瞬間、母が「でも、訪問看護の人かって、いま巡回してるんやから・・・」と困ったように言った。

わたしと父は、「そんなこと、言ってる場合じゃない!」と同時に言った。
母は、病人をそっちのけにして、医療従事者にばかり気を使う。
悪い言い方だけど、外面ばかり気にするのだ。
わたしのH主治医は、いいお母さんだとほめたたえているけれど、わたしはときどき腹が立つときがある。

母が訪問看護に電話しに行っている間、父はわたしに言った。
「お母さんの悪口を言いたくないけど、看護師さんに愛想ばっかり振ってて、そのことだけや」
「そうやねん! あの人、周りに遠慮ばっかしてて、向こうはサービスでやってるってこと、わかってないねん!}

数時間後、看護師さんが来てくれて、とりあえず今日はどうするか、この先どうするかの話をした。
そのときには、父もひと眠りして苦しさがましになっていたので、会話に入ることもできた。
父は、入院する方が安心できると言ったが、看護師さんは「でも、足が弱りますよ」とあまり勧めなかった。

「いま言っていただいたことは、全部、先生に伝えますから」と看護師さんが言うので、わたしが「先生には、いつ?」と尋ねたら、「今日には話ができると思いますよ」と答えてくださった。
すると、また横から母が、「先生もお忙しいから・・・」とへりくだって、要らん配慮をするのである。
看護師さんは、さりげなく「そんなことは、言わなくていいんです」と言った。
まったく、母は父の苦しさがわかっているのだろうか。
どうしようもない苦しみ、助けてくれ状態、先生なんとかして、家族もなんとかしてくれ、という患者の苦しみを前にして、家族が「先生に悪いですねえ」なんてことを言ったら、ほんとうに苦痛がさらに増す。
呑気に、世間体を気にしている母に、あなたは誰の味方なんだと聞きたい。

看護師さんは帰り際、父のいないところで母をさっそく捕まえて言った。
「奥さん、あなたがそんなにオロオロしていたらダメ! いつ吐いたとか介護ベッドがどうのとか、そんなこと言ったら不安ですよ! 覚悟を決めて、ドンと構えないと! これからは、こんなもんじゃないですよ」
「・・・本人は、緩和ケアっていったら、楽になれるもんだと・・・」
「そんなこと! 病気はみんなしんどいんです。もっとひどい方だって、いっぱいいるんですよ」

わたしはそのとき、いまはガンが告知されるようになったが、告知されていないのは、「楽に死ねることはない」という部分だなと思った。
そうかー・・・。父は苦しみたくないの一心だから、「楽に死ねることはないけど、楽になる方法はある。それはどういうことかわかるね?」と、しかるべき時期に、暗に告げた方がいいのかもしれないな。
死ぬまで永遠に続く苦しみという選択肢しかないなんて、辛すぎるよ。
わたしなら、どっちか選べる方が、気分的に楽だと思うね。

まあどうなるかわからないけど、看護師さんによれば、どんなに「畳の上で死ぬ」と言っていても、最後は救急車になる人も結構いるらしい。
それが、人によっていつになるかだね。
うちの父は、そう長く我慢はできないだろうけど、それまでにいろいろあるだろうから、わたしはまだ不満気でわかっていない母を、ちょっと監視する必要があるかもなと思っている。

最終更新日 : 2017-12-31