親戚の来訪

okaki

今日、末期ガンの父を訪ねて、大分から父の兄弟が2人、大阪まで来ることになった。
高齢の身なのに、はるばる3時間かけて、滞在時間は1・2時間というハードな行程である。

わたしと母は、「ほんとに悪いなあ」と話をしていた。
そのなかで、わたしは「お土産、あげたら?」と言った。
「お土産なあ。いいかもわからんなあ」
「おかきとか、とにかく軽いやつ」
「買いに行ってこようか・・・」

母はそう言って、父をわたしにまかせて、駅前のスーパーへ行った。
わたしは、父の兄弟が無理しているんじゃないかと思ったが、そうではなく、自ら会いに行きたい、父も会いたいと、双方両想いだそうなので、今生の別れということでいいんだなと納得した。

父の容態が悪くなるにつれ、パニクっていた母だが、一昨日の説得の末、ちょっと落ち着きを取り戻したようだった。
「今日の看護師さん、テキパキしてて、いろいろ話してくれて、よかったわ」と言うので、「そういう話しやすい看護師さんのときに、まとめてわからんこと聞いたらいいやん」と言った。
母は「そうやな」と言って、今度は「看護師さんはうちらを見放してる」と非難しなかった。
ちょっとは、わたしの発言も功を奏しているかな・・・。

ところでわたしは、客人に対して、いろいろ話をしなければならないかもしれないな。
病状なんかに関しては、母にまかせると、「あ・・・、えと・・・」で全然進まないので、わたしがやった方がいいのかな。
でも、向こうも高齢なんだし、あんまりペラペラ調子に乗ってもよくないか。
ちょこんと、母の横に座っているのが無難かな。

父の兄弟が終わったら、明日は妹の登場である。
次々と肉親が現われて、父もいよいよかと思っているかもしれない。
まだ、急に亡くなったりしそうな感じはしないけどね。
父としては、会いたい人に会えるのと、だからこそ、もう終わりなんだという気持ちと、心境は複雑かもしれない。

返す返すも、いちばん側にいる肉親が、不安な気持ちを支えてあげないといけないな。
わたしの役割は、母が、医療への疑心暗鬼に陥らないよう、軌道修正することかな。

プロフィール

由巳ゆみ.

Author:由巳ゆみ.

2000年うつ病と診断される。
2010年躁うつ病と診断される。
現在は精神障害者として一人闘病生活を送っている。
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