LIFE,LOVE&PAIN

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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病人のトイレの問題

shou_kurimu

末期ガンの父の具合が、急激に悪くなった。
なんか、日に日にっていう感じだ・・・。
昨日は、午前中は気分がよさそうで、「買い物に行くけど、なにか買ってこようか?」と訊いたら、「シュークリーム」と笑って答えていた。
それなのに、今日は、トイレに行く途中で、気絶してしまった。
えっ、気絶なんて、そんなケース聞いてない・・・。

仕方ないので、破れたおむつの代わりに、母と二人でスウェットを履かせ、気がついたところで、トイレまで誘導した。
なんだか父は、始終、ぼーっとしていた。
もしかしたら、今朝、布団の上で粗相をしてしまったのが、原因かもしれない。
正確にいうと、粗相ではなく、尿瓶のなかに尿を入れ損なったのだが。

「俺はもう、寝たきりや」と、父はトイレのあとで弱々しく言った。
「電動ベッドの背中を上げれば、いけるやろ。今度試してみ」
「自分で歩ける、松葉づえとかないんか」
「松葉は、一時的なケガの人が使うもんやねん。それに、気絶することがあったら、一人やったら危ないやろ」

自力でトイレに行きたいのはわかるけど、いまの状態じゃ無茶だよ。
それでも、やっぱり行きたいんだろうな。
わたしは、一応「今日は、市役所から介護認定の人が来るから、その人に自助具について尋ねてみよう」ということで、話を落ち着かせた。

父は昨日も、大好きな相撲も見ずに、夕方ずっと、眠りに眠っていた。
母とわたしは、「点滴に、睡眠薬が入ってるんとちゃうか」と話し合った。
「こうやって、少しずつ寝てる時間を増やしていって、楽にするのかもな」
「そうかもな」

わたしは、父が苦しまずに死ねるならそれでいいと言っていたので、希望どおりになりそうで、よかったと思っている。
父は、落ちていく自分の機能に、苛立たしさを覚えているようだが、これを鎮めるのは家族の役割かな。
母は、最初から「え? そんなこと」と、否定にかかることが多いのだが、わたしはそれでは先のない病人は報われないので、本人が納得するよう説明するとか、ほかの方法を考えるとか、一応手は尽くした方がいいと思っている。

しかし、トイレで失敗すると、ガックリくるって、ほんとうだな・・・。
張っていた精神が、急激に緩んでしまうのかな。
でも、この段階でもうダメだ、なんて諦めるのは、まだ早すぎると思うんだよね。
わたしは、このパソコンの椅子を見て、「これに掴まって、ゴロゴロ移動できないかな」なんて考えている。
とにかく、身の回りにあるものを使って工夫する、というのが、介護のセオリーだよね。
その代わり、わたしはパソコンを床に置いて、やんなきゃいけなくなるけど。

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