粗食のこの頃

iwashi

昨日は、疲れてはいたが、その前よりはましだった。
父の容態は、芳しくない。
末期ガンなんだから、どんどん悪くなって当然なのだが。

最近、母と「今日の予定は?」と話し合って、一日を決めている。
やはり、テーマとして大きいのは「今日、なに食べる?」である。
それは同時に、「買い物に行く必要があるのか」「どっちが買い物に行くのか」を決める作業でもある。
うちの母は、スーパーでの買い物が大好きで、それこそ気晴らしになっていいと思うのだが、父の様子を見ていると、そう簡単に家を離れるわけにもいかない。

昨日の朝、母はわたしに「今日の晩ごはん、大根と厚揚げを煮たのはあるから、あと一品、なんか買ってきてくれへんかなあ」と言った。
わたしはそのとき、身体がだるかったので、「え~。なんか他にないの」と抵抗しようとしたが、暗黙のうちに却下された。
それでわたしは、自転車でスーパーへ行ったのだが、え・・・、最近、魚が異様に高くないか?
これって中国のせいなの??
一人当たり100円台で済むような魚がないじゃない??

ぐるぐる見渡して、わたしはようやく、ムニエル用のイワシ@280円を買った。
女2人だから、こんなもんで充分である。
おまけに、わたしも母も、小食・粗食なのだ。

夕方、父の看病で忙しい母を背に、わたしはイワシのムニエルとピーマン煮をつくった。
それと、冷蔵庫から漬物をいくつか出して、大根と厚揚げを煮たのでその日の夕食となった。
父がいなくなって二人になったら、たぶん毎日こんな食生活になるんだろうな。
わたしは、高価な食材に価値を見出さないから、全然いいけどね。

夕食を整えている最中に、父の部屋からなにやらキシキシと音がするので、そーっと覗いてみたら、眠っていたはずの父が、「足が」と言うのだった。
どうやら、ベッドの中央から下へ身体がずり落ちていて、足がつかえるということだったらしい。
そうこうしていると、母もやってきたので、二人で父の身体を上へずり上げ、ついでに「足が寒い」というので、布団をさらに上にかけた。

父はいま、自分の意志を伝えるのがやっとである。
こちらから気づいてあげないと、足がつかえているのだって、しんどいままである。
幸い、家が安普請なので、だいたいの声は聞き取れていると思う。
動けない人には、細心の注意を払ってあげないといけないなと改めて思う。

プロフィール

由巳ゆみ.

Author:由巳ゆみ.

2000年うつ病と診断される。
2010年躁うつ病と診断される。
現在は精神障害者として一人闘病生活を送っている。
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