重苦しい日々

mezamashidokei

朝、8時半まで起きられない。
ちょっとした悪夢というか、眠りが覚めた頃に、父の死が思い浮かんで、重い気持ちになる。
人が死ぬっていうのは、やっぱり不幸なことだな・・・。

母もその時刻くらいまで起きられないようで、2人で遅い朝食を摂った。
今日の予定は・・・、とお互い確認し合う。
この日は、わたしが美容院で、家の用事は、家具を大型ゴミに出すことだった。
午前中に、古いベッドや椅子を、女手2人で担ぎ出した。

わたしは美容院に行ったあと、銀行やスーパーへ寄ったのだが、時間はあっと言う間に夕方4時だった。
その後、少しスマホゲーム「どうぶつの森・ポケットキャンプ」をすると、すぐに夕食の支度と食事となった。
なんだか、用事ばかりしている気になる。
しかしたとえ、時間に余裕があったとしても、わたしは心からくつろげないだろうな。
気になっているのは、経済的なことだからである。

もういい加減にしなさいという具合で、母は「なんとかなるわよ」を繰り返す。
わかっているんだけど、でもその根拠ってどこにあるのだろう・・・。
生まれてから去年までの長い年月、わたしは未来は常に広がっているものだと信じていた。
だけど考えたら、この時代、いつ生活レベルが急降下するかなんてわからない。
とくに、いまのわたしは障害者だから、なにかあっても、ふつうの人たちのように、みんなで横並びというのができないのだ。
その孤独感が、いちばん怖いのかもしれない。

自宅マンションの近くにあるスーパーを出てから、わたしは、「マンションを売った方が、より長く自力で生活できるんだよな・・・」とか考えていた。
だけど、実家は古いので、わたしが一生住めるものじゃないらしい。
それと、スウェーデンとスイスで実験された「社会保障制度を解体して、税金で国民を養う制度」については、この先いつか日本で実施される可能性があるんだろうか、などと考えた。
しかし尋常じゃないのは、いずれにしても今後10年間の話じゃないところで、ここがわたしの病的な囚われなのかもしれない。

こんなわたしをよそに、母はふつうの人のように、亡き父のことを思って淋しい気持ちでいるようだ。
それがふつうだよな・・・。
ほんとうは、こんな母と一緒に父のことを語り、2人で慰め合うというのがいいんだろうけど、どうも父が亡くなったことについて、わたしは淋しいとか悲しいとかいう感情が湧いてこない。
「なんかいないな」って感じである。
しかしいまのこの、重い時期のことは、一生忘れないんだろうな。
早く、ふだん通りの明るく軽い日がやってくるといいなと思う。

プロフィール

由巳ゆみ.

Author:由巳ゆみ.

2000年うつ病と診断される。
2010年躁うつ病と診断される。
現在は精神障害者として一人闘病生活を送っている。
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